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南アフリカ・ケープタウン旅行記|ボ・カープの坂道と、博物館に残る街の記憶

南アフリカ・ケープタウン市内編。ボ・カープの色鮮やかな街並み アフリカ

ピンク、黄色、水色。ボ・カープの通りには、隣り合う家ごとに違う色がある。坂道には車が停まり、その先にも家が続いている。ケープタウンで撮った写真の中でも、ひときわ色の多い場所だった。

ボ・カープの坂道に並ぶ色鮮やかな住宅と車
ボ・カープの通り。色の違う家々の前に、車が並ぶ。

けれど、この街について書こうとすると、明るい壁の色だけでは足りなくなる。ボ・カープに重なる文化のこと。ディストリクト・シックス博物館にあった「白人専用」の看板のこと。海辺の夕景と一緒に、そういうものが記憶に残っている。

今回は、ケープタウンの市内を巡った記録をまとめた。霧のテーブルマウンテンからペンギンの浜、喜望峰へ向かった一日は、ケープ半島編へ。

ボ・カープ。色鮮やかな家の向こうにある暮らし

ボ・カープの文字がある壁とピンク色の建物
ピンク色の建物と、壁に書かれたボ・カープの名前。

壁の色を追っていると、窓や扉にも目が向く。写真で見る鮮やかな街並みは、こうして一軒ずつの家でできている。そこには暮らしてきた人たちがいて、受け継いできた文化がある。

ボ・カープには、奴隷制の歴史、ケープ・マレーの文化、イスラム文化が重なっている。地区の歴史を伝えるイジコ・ボ・カープ博物館も、解放された奴隷の人々とムスリムの暮らしについて紹介している。[地域の背景:イジコ博物館]

ここで考えたのは、誰がケープタウンの文化を作ってきたのか、ということだった。街の美しさを見に来て、その街で暮らしてきた人たちの歴史が気になってくる。ボ・カープは、そんな場所だった。

ディストリクト・シックス博物館。「白人専用」の看板を見る

高い天井と二階の回廊があるディストリクト・シックス博物館の展示室
ディストリクト・シックス博物館の展示室。

展示の中に、黄色い看板があった。「WHITES ONLY」。白人専用という言葉が、そこには実際の看板として残っている。アパルトヘイトは知識として知っていた。それでも、こうして使われていた物を見ると、本当に制度として存在していたのだと改めて驚く。

白人専用と英語とアフリカーンス語で記された黄色い看板
展示に残る「白人専用」の看板。

ディストリクト・シックスは、かつてさまざまな背景を持つ人が暮らす地区だった。1966年に白人地区に指定され、住民は強制移住させられた。博物館の説明では、6万人を超える人々が移され、家屋は取り壊されたという。[歴史の背景:ディストリクト・シックス博物館]

失われたのは、家だけではなかったはずだ。近所づきあい、商店、学校、礼拝所。そこで流れていた音楽や、日々の記憶まで、住んでいた場所と切り離されてしまう。

国家が街を壊すとは、どういうことなのか。ここでは、建物の数だけでは捉えられないものについて考えさせられた。「白人専用」の短い文字と、そこで失われた暮らしの大きさが、なかなか頭から離れない。

木陰の園路、黄色い中庭、海辺の夕方

カンパニーズ・ガーデンの木々に囲まれた園路
カンパニーズ・ガーデンの園路。頭上に大きな枝が広がる。

市内では、カンパニーズ・ガーデンやキャッスル・オブ・グッド・ホープにも足を運んだ。公園では大きな木が園路の上に枝を広げ、城塞ではアーチの向こうに黄色い壁の中庭が見える。ボ・カープの住宅とも、博物館の展示室とも違う景色が、同じ街の中にある。

城塞の石造りのアーチとその向こうに見える黄色い壁の中庭
キャッスル・オブ・グッド・ホープ。アーチ越しに見る中庭。

夕方のシーポイントでは、海沿いの道の向こうに空が広がっていた。ヤシの幹が黒く見える。市内の建物を見て回った旅の写真を辿ると、最後にこうした海辺の景色が出てくる。

海沿いの道路とヤシの幹の向こうに見える夕空
シーポイントの夕景。海沿いの道の向こうに空が広がる。

店でビールを一杯。手元にはJack Blackの瓶があり、画面にはサッカーが映っている。ビールを飲みながら試合を見る時間は、旅先でもいつもと変わらない。

ケープタウンで泊まった宿

宿名 泊数 総額
Romney Park Luxury Apartments 3泊 R8,389.50
約79,070円

円換算の参考:2026年5月1日、1 ZAR=9.4252円。日本円は10円単位の概算。為替レート

Romney Parkでは快適に過ごせた。主要なレストランエリアも近く、滞在先として良かった。ただ、周辺は夜に一人で歩くのは難しそうな雰囲気に感じた。あくまで今回の滞在中に受けた印象だが、昼と夜では移動の考え方が変わる場所だった。

ケープタウン市内から空港への移動

区間 サービス 所要時間 総額
ケープタウン市内(Romney Park) → ケープタウン国際空港 Uber Comfort 約20分 R294
約2,770円

円換算の参考:2026年5月1日、1 ZAR=9.4252円。日本円は10円単位の概算。為替レート

あわせて読みたい旅の記録

南アフリカ・ケープ半島旅行記では、霧の山から海沿いへ出て、ボルダーズ・ビーチ、喜望峰、ケープポイントを巡る。南部アフリカの別の景色は、ナミビア旅行記|ウィントフックからナミブ砂漠、デッドフレイへにもまとめた。

街歩きと現地での食事を読むなら、ダラス・モンテレイ観戦旅行記もどうぞ。

この滞在で利用した飲食店とお会計

店名 お店の特徴 お会計額
Seven Colours Eatery 南アフリカの家庭料理を、色とりどりの野菜と肉料理で楽しむ一軒。日曜日に家族で囲む「セブンカラーズ」の食卓をもとにした、彩り豊かな盛り合わせが特徴。 R340
約3,200円
The Office スポーツ中継と音楽を楽しめる、Main Road沿いのカジュアルなバー。バーガーやチキンウイングと一緒にビールやカクテルを頼め、食事にも一杯だけにも立ち寄れる。 R780
約7,350円
Harveys The Winchester Hotelにある海辺のバー。海に面したテラスがあり、プロムナードを眺めながらカクテルや食事を楽しめる。散歩の後に腰を落ち着けるにも良い場所。 R521
約4,910円

円換算の参考:2026年5月1日、1 ZAR=9.4252円。日本円は10円単位の概算。為替レート

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